2015年10月22日木曜日

【38】隋の統一と唐の成立

 ◇隋の統一
  ・楊堅(文帝)…もとは北周の外戚
    中国を再統一…都:大興城(長安)
    均田制、租庸調制、府兵制の実施
     均田制…農民に土地を与え、死後返させる
        北魏:男、女、耕牛、奴婢
        隋:男、女
        唐:男
     租庸調制…農民に土地を与え、死後返させる
          均田農民に穀物(粗)、労役(庸)、布(調)などの税を課す
     府兵制…均田農民から徴兵を行う
     科挙の実施…学科試験(主に儒学)による官吏任命制
      今までの役人採用は、郷挙里選・九品中正といった推薦制
  ・煬帝(ヨウダイ)
    大運河の完成…華北(政治の中心)と河南(経済の中心)を統合
    高句麗遠征→失敗→反乱・滅亡
 ◇唐の成立
  ・李淵(リエン、高祖)
    唐を建国…都:長安
  ・李世民(太宗)
    唐の初期の最盛期…貞観の治(ジョウガンノチ)
      突厥(トッケツ、東突厥)を征服
  ・高宗
    百済、高句麗を滅ぼす(新羅と同盟)

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【37】南朝の国々

◇東晋
   ・都:建康(現在の南京)
   ・西晋の一族の司馬睿が江南に建国
   ・書道の王羲之(書聖)、絵画の顧愷之(代表作:女史箴図(ジョシシンズ))
   ・詩人の陶淵明(トウエンメイ、代表作:帰去来の辞)
   ・僧の法顕がインド(グプタ朝)を訪問
 以下、全て都は建康
 ◇宋
 ◇斉(セイ)
 ◇梁
  ・昭明太子が「文選(モンゼン)」を編纂(ヘンサン)
 
 
 呉+南朝の文化(江南の貴族文化)=六朝文化(リクチョウブンカ)

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2015年10月10日土曜日

【36】北朝の国々

 ◇五胡十六国時代
  ・五胡(匈奴、鮮卑(センピ)、羯(ケツ)、羌(キョウ)、てい(テイ))の中国侵入 
    5つの異民族      →短命な16の王朝の興亡
  ・仏教の普及…外来僧の仏図澄(ブットチョウ)や鳩摩羅什(クマラジュウ)により布教
           (鳩摩羅什は仏典の漢訳を行う)
 
 ◇北魏
  ・都:平城
  ・鮮卑族の拓跋氏が建国
  ・太武帝
    華北を統一
    道教を保護
    (寇謙之(コウケンシ)が完成させた民間宗教)
     →仏教を弾圧
  ・孝文帝
    漢化政策(異民族の服装、言葉の禁止)
    洛陽に遷都
    均田制…農民に土地を支給、死後返させる(日本でいう班田収授)
    仏教の保護
     石窟寺院{竜門(洛陽付近)
           {雲崗(平城付近)
           {敦煌(西域)
         
 ◇北魏の分裂
   ↓    ↓
  西魏    東魏
  ↓府兵制開始 ↓
  北周    北斉

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【35】後漢の滅亡・三国・西晋

  後漢
   ↓ ↓ ↓
   魏 蜀 呉
    ↓↓↓
     西晋
  北↓    ↓南
  五胡十六国  東晋
   ↓     ↓
  北魏     宋
  ↓      ↓
  西魏 東魏  斉
  ↓  ↓   ↓
  北周 北斉  梁
   ↓ ↓   ↓
         陳
        ↓
     隋
     ↓
     唐
 
 ◇漢の滅亡
  ・宦官、外戚の横暴…党錮の禁(トウコ、宦官が官僚を弾圧)
  ・黄巾の乱…宗教結社太平堂の首領
         張角が農民反乱を指導→「三国志」の時代へ
  ・魏の曹丕(ソウヒ)によって滅亡
  ※後漢が滅亡してから隋が成立するまでの時代を中国の分裂期「魏晋南北朝時代」という
  
 ◇三国時代
  ・魏          ・蜀        ・呉
    曹操の子        劉備が建国      孫権が建国
     曹丕が建国      都:成都       都:建業
    都:洛陽     
    屯田制を実施   
    九品中正の実施
     地方に中生官をおき、人材を9等級に分けて推薦させる制度
     貴族階級の形成→豪族による上級官職独占
     →上品に寒門なく下品に勢族なし。
 ◇西晋(セイシン)の統一
  ・西晋の成立
    都:洛陽
    魏の家臣だった司馬炎が建国→中国を再び統一
    八王の乱で動揺→異民族匈奴により滅亡(永嘉の乱)
    文化としては、乱世に背をむけ、知識人が哲学などの話にふける、清談の流行
  ※このあと、中国は南北に分裂し、南北朝時代といわれる
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2015年10月8日木曜日

【34】後漢の成立・漢の社会と文化

 ◇新の成立
  ・前漢の外戚王莽(オウモウ)が帝位を奪う
  ・周を理想とする極端な復古政治
  ・赤眉の乱(セキビノラン)で滅亡
 ◇後漢の成立(都:洛陽)
  ・劉秀(光武帝)
    豪族で支持で漢を再興、内政重視
    倭の王に「漢委奴国王(カンノワノナノコクオウ)」の金印を授ける
  ・後漢の対外関係←光武帝死後
    西域都護班超(ハンチョウ)の活躍…西方の事情判明
                    (ローマ帝国の存在など)
        部下の甘英(カンエイ)を大秦国(ローマ帝国)に派遣
    大秦国王安敦(マルクス=アウレリウス=アントニヌス)の使者が日南郡(ベトナム中部)に到達
 ◇漢の社会
  ・大土地を所有し、農民を支配する豪族の登場
    →前漢の哀帝が限田法を出すが、効果は上がらない
  ・役人採用の方法を郷挙里選(キョウキョリセン)にする(漢の武帝)
    …地方長官の推薦による官史登用
     →豪族の官僚化
 ◇漢の文化
  ・儒学
    前漢…官学化(武帝のとき董仲舒が提案)、五経博士の設置
    後漢…訓詁学(クンコガク)の発達…古典の字句の解釈、代表:鄭玄(ジョウゲン)
  ・歴史書
    前漢…司馬遷(シバセン)の「史記」(太古~武帝)
    後漢…班固の「漢書」(前漢)
      ※どちらも紀伝体(伝記をまとめる)による
  ・紙の発明(従来は木簡(モッカン)、竹簡(チクカン))、後漢の蔡倫による

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【33】前漢の成立

 ◇前漢の成立…都:長安
  ・劉邦(高祖)…建国
    郡国制の施行(郡県制と封建制の併用)
  ・景帝
    呉楚七国の乱…乱後、諸侯の勢力抑圧
           →郡県制に移行し、中央集権的に
  ・武帝…前漢の全盛期
    外征
     西{張騫(チョウケン)を大月氏(タイゲツシ)に派遣
      {(匈奴のはさみ打ちが目的)
      { →西域の事情判明
      {大宛(タイエン、フェルガナ)遠征(汗血馬の入手が目的)
      {匈奴攻撃→敦煌郡(トンコウ)など4郡設置
     東…衛氏朝鮮征服
       →楽浪郡など4郡設置
     南…南越を制服
       →南海群など9郡設置
    内政
     塩、鉄、酒の専売←多遠征で財政危機
     五銖銭(ゴシュセン)鋳造
     均輸法(物価調整)、平準法(物価抑制)
     儒学の官学化(董仲舒(トウチュウジョ)のすすめ)→五経博士をおく
  ・弱体化(武帝の死後)
    宮廷内での宦官(カンガン)、外戚の横暴、地方豪族の進出

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2015年10月4日日曜日

【32】 秦の統一

秦の統一
  ・秦の全国統一
    全語句の七雄のうち「秦」の孝公(始皇帝の父)が
    商鞅の法家の思想を取り入れ強大化
     秦:円銭、韓・魏・趙:布銭、斉、燕:刀銭
    政が中国を統一し「始皇帝」と名乗る
 ◇始皇帝の政治
  ・都:咸陽(カンヨウ)
  ・郡県制:全国を群・県に分け、中央から派遣した役人に統治させる
  ・法家の採用…丞相(ジョウショウ):李斯(リシ、法家の人物)
    儒家の弾圧…焚書(フンショ) 坑儒→儒家の坑殺(穴埋めにする)
          →医薬占い農業以外の書物を焼却
  ・貨幣(半両銭)、度量衡(単位)、文字の統一
  ・対外政策
    {北方…異民族の匈奴(キョウド)を攻撃、万里の長城を修築
    {南方…華南を征服、南海群を設置
  ・滅亡
    原因…急激な統一政策、対外戦争、大土木工事→民衆の反感
    農民反乱…陳勝・呉広(チンショウ・ゴコウ)の乱
    楚の項羽と漢の劉邦の挙兵→秦の滅亡

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【31】 諸子百家

  ◇諸子百家…春秋・戦国時代に登場した「いろいろな学問のいろいろな先生」のこと
       「子」は"先生"のこと、「家」は学問のジャンルを言う
  ・春秋・戦国時代…「乱世」…家柄でなく実力が重視される→思想・学問界も
  ・儒家…上下関係に基づく秩序による理想社会をめざす学問
    ・孔子…儒家の祖、「礼」や「仁」の完成を目標とする
            礼:ルール、規範
            仁:人に与える親愛、人倫
         先生と生徒:生徒→先生に礼、先生→生徒に仁(いい授業)
    ・孟子…性善説をとなえ、徳治主義による王道政治を主張、まず良い仁があって礼がよくなる
    ・荀子…性悪説をとなえ、礼の重要性を強調、礼をしっかりすれば仁がよくなる
  ・道家…人為的な道徳を否定、無為自然(ムイシゼン)を説く→のちの「道教」に影響
    ・老子
    ・荘子
  ・墨家…無差別の愛(兼愛)や非攻を唱える
    ・墨子(ボクシ)
  ・法家…性悪説の影響を受ける。法律万能の法治主義→戦国の「秦」で採用
       礼をルール化(しないやつは罰則)
    ・韓非
    ・商鞅(ショウオウ)…秦の孝公(始皇帝の父)に仕える
    ・李斯(リシ)…秦の始皇帝に仕える
  ・名家…論理学をとなえる(公孫竜)
  ・兵家…兵法をとく(孫子、呉子) 風林火山
  ・縦横家…「合従策(ガッショウサク)(弱い国は弱い国同士同盟)」「連衡策(弱い国は強い国と同盟)」などの外交策を論じる
       (蘇秦)                      (張儀) 
  ・陰陽家…天体の運行と人間との関係を説く(鄒衍(スウエン))
  ・農家…農業技術を論じる(許行)
  ・春秋・戦国時代の文学作品
    ・「詩経(シキョウ)」(詩集)
    ・「春秋」(歴史書)
    ・「楚辞」(楚の屈原による文学)

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2015年10月2日金曜日

【30】周王朝の時代

◇周王朝…前半は「西周」→弱体化して「東周」
 ◇西周時代
  ・都…鎬京(コウケイ)
  ・封建制度(王が土地を与え任せる)…周の場合は血縁を仲立ちとしている
    (王の一族や功臣(コウシン)を諸侯(ショコウ)とし、その下に卿(ケイ)・大夫(タイフ)・士をおく)
  ・宗族(同族集団)の形成…宗法(一族のおきて)でまとめる
  ※西方の遊牧民(犬戎(ケンジュウ))の侵入
    →都の東方の洛邑に移す(これ以降は東周と言われる)
            
          {◇春秋時代…孔子の著作「春秋」に由来
          {  有力諸侯の「覇者」があらわれる
          {    …周王室を尊重し「尊皇攘夷」をとなえ、互いに戦う
 ◇東周時代    {    覇者:周を守る建前で、周の家来No1を争う
  (春秋戦国時代) {  春秋五覇の出現…斉の桓公、晋の文公
          { ----------------------------------------------------
          { 春秋から戦国へ
          {  春秋で最も有力な晋が韓、魏、趙の3か国に分裂←下剋上
          {  鉄製農具の普及、牛耕の普及
          {  青銅貨幣の流行
          { ----------------------------------------------------
          {◇戦国時代…「戦国策」という書物に由来
          {  周王朝を無視して互いに戦う…下剋上の時代
          {  戦国の七雄
          {   韓、魏、趙、秦、楚、斉、燕
          {

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【29】中国文明の発生

◇農耕の始まり
  ・黄河流域(黄土地帯)…アワなどの雑穀中心の農業
  ・長江流域…稲作中心の農業
 ◇中国文明の発生
  ・黄河文明
    仰韶文化(ギョウショウ・ヤンシャオ、彩陶文化(サイトウ))…黄河中流域、彩陶(彩文土器)の使用
    竜山(ロンシャン、黒陶文化)…黄河下流域、黒陶の使用…三足土器など
   ※同時代の長江流域…河姆渡(かぼと)遺跡の存在
 ◇都市国家の形成
  ・黄河流域に都市国家(=邑(ユウ))が形成
      メソポタミア…ウル、ウルク
      ギリシア…ポリス
      エジプト…モノス
 ◇殷王朝…邑の連合体
  ・都の跡である殷墟(インキョ)の発掘(河南省安陽市)
    甲骨文字の使用…亀甲、獣骨に刻む漢字の原型、占いの結果を書き留める(亀甲の燃やすした結果)
    祭政一致の神権政治…占いにより国事を決定、
    高度な青銅器
     
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2015年10月1日木曜日

【28】 東南アジアの諸王朝

 カンボジア
  扶南→真臘(アンコール)
 ベトナム北部
  李朝→陳朝→黎朝→阮朝
 ベトナム南部
  チャンパ―(林邑→環王→占城)
 ビルマ
  ピュー→パガン→トゥングー→コンバウン
 タイ
  ドヴァーラヴァンティ→スコータイ→アコタヤ→ラタナコーシン
 マレー・スマトラ
  シュリーヴィジャヤ→マラッカ→アチェ
 ジャワ
  シャイレンドラ→クディリ→シンガサリ→マジャパヒト→マタラム
 
 ◇カンボジア
  [扶南→真臘(アンコール)]
   1C 扶南…東南アジア最古の王朝
        オケオ遺跡が知られる
   6C 真臘(カンボジア)
       …12Cアンコール朝がアンコール=ワット建造
 ◇ベトナム北部
  [李朝→陳朝→黎朝→阮朝]
   前4 ドンソン文化…銅鼓などが知られる
   11C 李朝(大越)
   13C 陳朝…元の進行撃退、字喃(チュノム)の作成
 ◇ベトナム南部
  [チャンパ―(林邑→環王→占城)]
   2C 林邑
   8C 環王
   10C 占城…占城稲(チャンパー米)中国の宋でさかんに栽培、収量増大
 ◇ビルマ
  [ピュー→パガン→トゥングー→コンバウン]
   8C ピュー
   11C パガン朝…上座部仏教の繁栄
 ◇タイ
  [ドヴァーラヴァティー→スコータイ→アユタヤ→ラタナコーシン]
   7C ドヴァーラヴァティー
 ◇マレー・スマトラ
  [シュリーヴィジャヤ→マラッカ→アチェ]
   7C シュリーヴィジャヤ王国…マラッカ海峡をおさえる
        唐僧義浄(南海寄帰内法伝)が立ち寄る、大乗仏教が栄える
 ◇ジャワ
  [シャイレンドラ→グディリ→シンガサリ→マジャパヒト→マタラム]
   8C シャイレンドラ朝…ボロブドゥールの仏塔を建造

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【27】 ムガル帝国の衰退と地方勢力の台頭

  ◇第6代アウラングゼーブ…祈る人(熱心なイスラム教徒)
   帝国最大の領土を形成
    インド南端を除く全土を統一
   ヒンドゥー教徒を圧迫(ジズヤを復活)
     →ラージプート族の支持を失う
 ◇帝国の衰退(アウラングゼーブの死後)
   マラーター王国(西インド)、シク教徒(西北インド)の反乱
   イギリス、フランス勢力の進出
 
 ◇インド=イスラーム文化
  ・絵画…ムガル絵画(細密画)、ラージプート絵画(伝統的)
  ・建築…タージ=マハル
  ・宗教…イスラーム教とヒンドゥー教に加え両者を融合したシク教をなーなくが創始
       パンジャーブ地方に信者拡大
  ・言語…ウルドゥー語の成立…ペルシア語とヒンドゥー語を融合

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