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2015年9月27日日曜日

【21】ローマ文化

◇ローマ文化{芸術…ギリシアの模倣
       {文学…ラテン文学(ラテン語)
       {実用的な学問、建築
  ・文学…ラテン語で書かれたラテン文学の全盛期
    ウェルギリウス…ローマの建国をうたった叙事詩『アエネイス』
    ホラティウス…『叙情詩集』
    オウィディウス…『愛の歌』
    キケロ…ローマ最大の散文家、雄弁家
  ・哲学…ストア派の哲学が流行、禁欲
    セネカ…代表作「幸福論」 ネロ帝の教師
    エピクテトス…代表作「語録」、ネロ帝の家来の奴隷
    マルクス=アウレリウス=アントニヌス…代表作「自省録」
  ・歴史
    ポリビオス…「歴史」ローマ前半の歴史
    タキトウス…「ゲルマニア」ゲルマン社会を描き、ローマの課題を指摘
    プルタルコス…「対比列伝」ギリシア、ローマの英雄を対比して論じる
  ・自然科学
    プリニウス…「博物誌」、博物学者、火山に行って死んだ
    プトレマイオス…天動説をとなえる
    ストラボン…「地理誌」
  ・建築
    コロッセウム…円形闘技場
    パンテオン…「万神殿」…のちにキリスト教の聖堂に
  ・法律
    (ローマの東西分裂後)
      東ローマ皇帝が編纂…ローマ法大全
  ・キリスト教
    教父たちによる教義統一
     →代表:アウグスティヌス「告白録」「神の国」

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【20】キリスト教の成立

 ◇キリスト教成立
   ・キリスト教のもと…ユダヤ教
     ユダヤ教…神(ヤハウェ)の一神教
     救世主(メシア)待望の観念、排他的選民思想(ユダヤ人だけが救われる)
     次第に戒律主義を唱えるパリサイ派が中心となる
   ・イエスの出現
     ユダヤ教を批判、神の愛と隣人愛を説く
     次第に彼が救世主(メシア=キリスト)と言われるようになる
       ↑
     ユダヤの司祭たちはイエスに反逆者との罪をかぶせ、処刑に追いこむ、最後の晩餐(ユダの裏切り)
      処刑して三日後に復活した伝説が信仰を生み、キリスト教が成立
   ・イエスの死後
     ペテロなどの使徒が伝道(異邦人へのパウロの伝道など)
      教典などある「新約聖書」が成立
             →福音書と使徒行伝
 ◇迫害から国教へ
   ・ネロ帝、ディオクレティアヌス軍の迫害→多くの殉教者
     信者はカタコンベ(地下墓地)で信仰
   ・コンスタンティヌス帝…ミラノ勅令でキリスト教公認
   ・テオドシウス帝…キリスト教を国教化
 ◇教義の統一…キリスト教の正統をアタナシウス派(三位一体説、神=イエス=人)とする
      {・ニーケア公会議…アリウス派が異端、イエス=人 →ゲルマン人布教
    異端{・エフェリス公会議…ネストリウス派が異端、イエス=神、イエス=人 →中国に伝わり景教と言われる
      {・カルケドン公会議…単性論が異端、イエス・神 →エジプトに伝わり、コプト教会となる
    中世に入り、アウグスティヌスなどの教父が正統教義を確立・発展→神学の発展
           「神の国」「告白録」

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【19】ローマの社会構造の変化

◇社会構造の変化
  ・ローマの拡大期(共和政~五賢帝時代)
    ポエニ戦争など、戦争に勝利
    戦争奴隷が容易に手に入る
    金持ちは戦争奴隷を使い奴隷制大農園(ラティフンディア)を経営
    多くの農民は没落(戦争にかり出されたことと、
      奴隷の作った作物が安く、自分の作った作物が売れない)
    →没落した農民は年に流入、パンと見世物(サーカス)を求める
   ※ローマの最大の領域の達成(トラヤヌスの時代)=ローマの拡大はストップ
  ・ローマの停滞期~衰退期(軍人皇帝時代~)
    ローマの拡大はストップする
    戦争奴隷は手に入りにくくなる
    奴隷が減るとラティフンディア経営はできなくなる
     →奴隷の待遇改善
    生活の保障をされた奴隷は、もはや奴隷ではなくコロヌス(小作人)と言われる
    こうした、コロヌスを使用した生産体制をコロナートゥスという

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【18】ローマ⑦専制君主政

◇専制君主政…軍人皇帝時代の混乱を収拾
  ・ディオクレティアヌス
    オリエント風の専制君主…皇帝崇拝の強制、私が神だ
    キリスト教徒迫害
    四文統治(四帝文治)…帝国を4つに分け、東西正副の4人の皇帝でおさめる
  ・コンスタンティヌス
    キリスト教の公認(ミラノ勅令)
      …キリスト教の力を利用し、帝国をひとつにまとめようとする
    ニケーア公会議…キリスト教のアタナシウス派(三位一体説、神=イエス=人)を正統
            アリウス派を異端とする
    都をローマからコンスタンティノープルに移す
      (ビザンティウム(現在のイスタンブール)に自らの名をつけ、遷都)
    ※このあと「背教者」コリアヌスによる最後のキリスト教迫害があるが
  ・テオドシウス
    キリスト教を国教化
    帝国内にゲルマン人が大量に侵入し混乱
    死後、帝国は東西分裂(西ローマ帝国・東ローマ帝国)
    →ローマの滅亡
  ※その後のローマ
    西ローマ帝国…ゲルマン人のオドアケルにより滅ぼされる、100年弱
    東ローマ帝国(ビザンツ帝国)…1000年間続き、オスマン帝国メフメト2世に滅ぼされる

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【17】ローマ④元首政の開始⑤五賢帝時代⑥軍人皇帝時代

元首政開始 前27~96 1C
 五賢帝時代 96~180 2C
 軍人皇帝時代 180~284 3C
 専制君主時代 284~395 4C
 
 ◇元首政(プリンキパトゥス)の開始…ローマ帝政の開始
  ・オクタウィアヌス
    元老院よりアウグストゥス(尊厳者)の称号をうける
  ・プリンケプス(第一の市民)として、共和政の伝統尊重
    (実際は皇帝として権力をふるう)
  内政に力をいれ、ここから200年間(五賢帝時代まで)を「ローマの平和(パックス・ロマーナ)」という
 
 ◇五賢帝時代…ローマの最盛期
  ・ネルウァ
 攻・トラヤヌス…ダキア(ROMANIAルーマニア)を領有しローマ帝国領が最大となる
 防・ハドリアヌス…各地に防塁(防壁)、ハドリアヌスの長城
  ・アントニウス=ピウス
 賢・マルクス=アウレリウス=アントニヌス
     ストア派哲学者として知られ「自省録」を著す
  ※この時代、盛んにアジアの国々と交易を行う
    (季節風貿易)絹、香辛料など
 
 ◇軍人皇帝時代…帝国支配の動揺 100年で28人(26人は戦死)の皇帝
  ・各属州の軍団が皇帝をかついで争う
  ・北方のゲルマン人、東方のササン朝の侵入激化
  ※カラカラ帝…帝国の全自由民にローマ市民権を与えた
    ※ローマ法が万国法としての性格をもつ

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【16】ローマ③内乱の1世紀

◇内乱の1世紀(前133~前31、だいたい「紀元前1世紀」)
  ・グラックス兄弟の改革…あいついで護民官に就任
    大土地所有の制限…ラティフンディアを制限、中小自作農を保護
    →大地主の反対、暗殺され失敗
  ・内乱の1世紀の「3つの内乱」
    {①閥族派(スラ)と平民派(マリウス)の争い
    { →話し合っても解決しない→少人数支配→三頭政治の背景
    {②同盟市戦争
    { →イタリアの同盟市がローマ市民権を要求し反乱
    {③スパルタクスの乱
    { →剣闘士奴隷の反乱
 ◇三頭政治の展開
   ・第1回三頭政治
     カエサル・ポンペイウス・クラッスス
     →ガリア(フランス)を平定したカエサルが力をもつ
     ルビコン川
    ⇒カエサルの独裁
     →ポンペイウスを倒し、ローマの支配者(終身独裁官)に→暗殺される
   ・第2回三頭政治
     オクタウィアヌス・アントニウス・レピドウス
    ⇒オクタウィアヌスの天下平定
      アクティウムの海戦…オクタウィアヌスがクレオパトラ(プトレマイオス朝エジプト最後の女王)と
                 結んだアントニウスを倒す
                →プトレマイオス朝が滅亡

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【15】ローマ②ポエニ戦争

◇イタリア半島の統一
  ・中小農民による重装歩兵の活躍
  ・分割統治の原則…被征服都市の待遇に差別
 ◇ポエニ戦争…地中海の覇者をめぐるカルタゴ(フェニキア人国家)との戦い
   第1回…シチリア島の獲得
       (ローマ初の属州となる)
             →海外植民地(長ぐつの外の土地)
   第2回…ハンニバル(カルタゴ側)のイタリア侵入
        →カンネーの戦いでローマ敗北 (ゾウをたくさん引き連れて、山脈を越える)
          ↓
         スキピオ(ローマ側)の登場
         →ザマの戦いでローマ勝利
   第3回…カルタゴ
   ※結果…ローマの勝利、地中海の内海化
 ◇ローマ社会の変質…貧富の差の拡大
   ポエニ戦争など戦争の勝利
    →領土の拡大、奴隷の獲得
    →奴隷制大農園(ラティフンディア)の発展
    →中小農民の失業・没落→パンと見世物を要求する農民化
   ※今までの美族よりも属州統治を行った「新貴族(ノビレス)」や属州の
    統治を行った騎士(エクイテス)が成長
   ⇒貧富の差が拡大

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【14】ローマ建国・身分闘争の時代

 ◇ローマの建国
  ・ラテン人がティベル河畔に建国
  ・先住民のエトルリア人の王を追放、共和政(王いない)を開始
  ・はじめはの共和政のしくみ…貴族共和政(貴族が官職を独占)
        {コンスル(執政官)…後期1年、定員2名の最高官
    主な官職{ディクタトル(独裁官)…後期半年、定員1名の臨時職
        {元老院…最高の議決機関、300人の終身議員
        
 ◇身分闘争の時代
  →貴族(パトリキ)と平民(プレプス→publicの語源)の対立
    政治を独占   ↓商工業が発展
    ※平民が武器を買い、重装歩兵として国防に参加→参政権を要求
  ・平民の参政権の拡大
    護民官の設置…元老院、コンスルの決定に拒否権をもつ
    平民会の設置…平民のみで構成、護民官が議長
    十二表法…慣習法を成文化
    リキニウス=セクセティウス法…コンスルの1人を平民から選出
    ホルテンシウス法…平民会の決議が元老院の承認なしに国法にとなる
             →貴族と平民の政治的に平等

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