2015年9月27日日曜日

【26】インドのイスラーム化・ムガル帝国の建国

インダス文明
  アーリア人→
  ヴェーダ時代
  小国分立
  マウリヤ朝  }仏教
  クシャーナ朝 }
  グプタ朝   }ヒンドゥー教
  ヴァルダナ朝 }
 ◇8~10世紀の時代
   諸王朝に分裂(ラージプート時代)
 ◇11世紀以降の時代…インドのイスラーム化
   11世紀…ガズナ朝(トルコ系イスラーム)
   12世紀…ゴール朝
   13世紀…奴隷王朝
        ゴール朝の将軍アイバクが建国
            トルコ人奴隷(マルムーク)
   14世紀~15世紀
     ハルジー朝
     トゥグルク朝
     サイイド朝
     ロディー朝
    これら5つの王朝の都はデリー、この5つの王朝をデリー=スルタン朝
  ※南インドは8~15世紀にかけて
    チョーラ朝→パーンディヤ朝→ウィジャヤナガル王国
 ◇ムガル王国の成立
  ・初代バーブル (自称ティムールの子孫、ティムールは自称チンギス=ハンの子孫)モンゴル
    都:デリー
    デリー=スルタン朝最後のロディー朝を滅ぼし建国
  ・3代目アクバル
    ラージプート族(ヒンドゥー教徒)と和解
    イスラーム、ヒンドゥー両教徒の融和政策…ジズヤ(異教徒にかけられる人頭税)の廃止
    都をアグラに移す
  ・5代目シャー=ジャハーン
    タージ=マハルの建造


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【25】マウリヤ朝・クシャーナ朝

◇グプタ朝(都:パータリプトラ)
  ・チャンドラグプタ1世…建国
  ・チャンドラグプタ2世…最盛期
   中国(東晋)の僧 法顕 が訪れる
  ・ヒンドゥー教の定着
     シヴァ神ヴィシュヌ神などを信仰、ザ多神教(多面性をもつ)
     生活様式や思考の全体にかかわる宗教
       →インド世界の独自性の土台
  ・インド古典文化の黄金期
     マヌ法典の成立…ヒンドゥー教に基づくインド人の生活規範
     サンスクリット文学…サンスクリット語でかかれた
       二大叙事詩の完成…「マハーバーラタ」「ラーマーヤナ」
       カーリダーサの戯曲「シャクンタラー」
     天文学、数学(ゼロの概念、十進法)
     グプタ様式(仏教美術)
        …アジャンター、エローラの石窟寺院
 ◇ヴァルダナ朝
  ・ハルシャ=ヴァルダナ…建国
    中国(唐)の玄奘三蔵(ゲンジョウ)が訪問
     (ナーランダー僧院で仏教研究を行う)
    死後、国内分裂→衰退
 以後、イスラーム教が流入

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【24】マウリヤ朝・クシャーナ朝

それまでのインド…都市国家や小国分立の段階
  アレクサンドロスの東方遠征→インダス川まで到達
    →防衛の必要上、統一に向かう→統一王朝の誕生
 ◇マウリヤ朝…インド初の統一王朝(都:パータリプトラ)
  ・チャンドラグプタ…建国(マガダ国のナンダ朝をたおす)
  ・アシューカ王…全盛期
       南端を除く全インドを統一
       ダルマ(仏教のルール)に基づく政治(各地に磨崖碑(マガイヒ))
       第3回仏典結集
       海外へ布教…スリランカに布教
       
 ◇クシャーナ朝とサータヴァーハナ朝
  ・クシャーナ朝(都:プルシャプラ)
    カニシカ王(最盛期)
      ガンダーラ美術…ギリシア文化の影響受けた仏教美術
      大乗仏教の発達…ナーガールジュナが理論を確立 大乗:大きな乗り物
       (菩薩信仰を中心に広く万人の救済をめざす、中国・日本などに伝わる)
       悟り・修行・出家しなくても、在家のまま(全員)が救われる
       仏様が全員を救ってくれ、全体の欲は減らされる
      ※それまでの仏教は、小乗仏教(上座部仏教)…個人の救済をめざす
       →東南アジアに伝わる
  ・サータヴァーハナ朝
    中南部のインドに成立
    ローマ帝国や中国との海上貿易で繁栄

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【23】小国分立の時代

 ◇都市国家の成立、成長
   コーサラ国、マガナ国など小国家が成長
   この時代、バラモンたちが権威主義に(威張りすぎる)
   →バラモン教を批判した2つの宗教と1つの哲学がおきる
  ・仏教の成立←クシャトリア階層が支持
    ガウタマ=シッダールタ(ブッタ)が創始
     バラモン教の祭式否定、ヴァルナ制否定
     欲を捨て、悟りをひらく精神的修行を重視
      (八正道を行い、輪廻から解脱する)
       食欲を捨てる→断食(苦行)→欲が増える
       →女の子(スジャータ)からお粥貰う(ほどほどに満たす)→欲を満たす
       苦行ではなく、正しい道を行う
  ・ジャイナ教←ヴァイシャ層が支持
    ヴァルダマーナが創始
    バラモン教の祭式否定、ヴァルナ制否定
    徹底した苦行、不殺生主義
  ・ウパニシャッド哲学
    バラモン教の自己批判…内面の思索を重視

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【22】インド文明の形成

◇インド文明の形成
  ・インダス文明…ドラヴィダ系民族によって形成
    代表的遺跡
     モエンジョ=ダーロ(インダス下流…シンド地方)
       都市跡、浴場跡、水道
     ハラッパー(インダス上流…パンジャーブ地方)
  ・特色…青銅器文明、インダス文字を彫った印象
               未解読
 ◇アーリア人の侵入
  ・アーリア人がインドに侵入
     …インド・ヨーロッパ系の牧畜民
 ◇ヴェーダ時代
  ・ヴェーダ(神々への讃歌)の形成
     …最古のヴェーダはリグ=ヴェーダ
  ・ガンジス川流域に進出
    鉄器の使用…農業生産向上→階級分化
    ヴァルナ制…4つの身分に分化
      バラモン…司祭(宗教儀式を司る)
      クシャトリア…武士・貴族(政治、軍事担当)
      ヴァイシャ…庶民(農業、商業)
      シュードラ…隷属民(最下層の被征服民)
    ジャーティ(出自、生まれ)により、これがさらに細かく分かれ、
     カースト制が成立…インド社会の発展を阻害
  ・バラモン教の成立
    …聖典ヴェーダに基づく宗教
      →祭式中心の形式主義

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【21】ローマ文化

◇ローマ文化{芸術…ギリシアの模倣
       {文学…ラテン文学(ラテン語)
       {実用的な学問、建築
  ・文学…ラテン語で書かれたラテン文学の全盛期
    ウェルギリウス…ローマの建国をうたった叙事詩『アエネイス』
    ホラティウス…『叙情詩集』
    オウィディウス…『愛の歌』
    キケロ…ローマ最大の散文家、雄弁家
  ・哲学…ストア派の哲学が流行、禁欲
    セネカ…代表作「幸福論」 ネロ帝の教師
    エピクテトス…代表作「語録」、ネロ帝の家来の奴隷
    マルクス=アウレリウス=アントニヌス…代表作「自省録」
  ・歴史
    ポリビオス…「歴史」ローマ前半の歴史
    タキトウス…「ゲルマニア」ゲルマン社会を描き、ローマの課題を指摘
    プルタルコス…「対比列伝」ギリシア、ローマの英雄を対比して論じる
  ・自然科学
    プリニウス…「博物誌」、博物学者、火山に行って死んだ
    プトレマイオス…天動説をとなえる
    ストラボン…「地理誌」
  ・建築
    コロッセウム…円形闘技場
    パンテオン…「万神殿」…のちにキリスト教の聖堂に
  ・法律
    (ローマの東西分裂後)
      東ローマ皇帝が編纂…ローマ法大全
  ・キリスト教
    教父たちによる教義統一
     →代表:アウグスティヌス「告白録」「神の国」

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【20】キリスト教の成立

 ◇キリスト教成立
   ・キリスト教のもと…ユダヤ教
     ユダヤ教…神(ヤハウェ)の一神教
     救世主(メシア)待望の観念、排他的選民思想(ユダヤ人だけが救われる)
     次第に戒律主義を唱えるパリサイ派が中心となる
   ・イエスの出現
     ユダヤ教を批判、神の愛と隣人愛を説く
     次第に彼が救世主(メシア=キリスト)と言われるようになる
       ↑
     ユダヤの司祭たちはイエスに反逆者との罪をかぶせ、処刑に追いこむ、最後の晩餐(ユダの裏切り)
      処刑して三日後に復活した伝説が信仰を生み、キリスト教が成立
   ・イエスの死後
     ペテロなどの使徒が伝道(異邦人へのパウロの伝道など)
      教典などある「新約聖書」が成立
             →福音書と使徒行伝
 ◇迫害から国教へ
   ・ネロ帝、ディオクレティアヌス軍の迫害→多くの殉教者
     信者はカタコンベ(地下墓地)で信仰
   ・コンスタンティヌス帝…ミラノ勅令でキリスト教公認
   ・テオドシウス帝…キリスト教を国教化
 ◇教義の統一…キリスト教の正統をアタナシウス派(三位一体説、神=イエス=人)とする
      {・ニーケア公会議…アリウス派が異端、イエス=人 →ゲルマン人布教
    異端{・エフェリス公会議…ネストリウス派が異端、イエス=神、イエス=人 →中国に伝わり景教と言われる
      {・カルケドン公会議…単性論が異端、イエス・神 →エジプトに伝わり、コプト教会となる
    中世に入り、アウグスティヌスなどの教父が正統教義を確立・発展→神学の発展
           「神の国」「告白録」

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